このプログラムはデジタル標高データ(DEM)を可視化して閲覧する物で、陰影付き段彩図や鳥瞰図を描画します。その他にもステレオ画像、展望図、グレースケール画像、断面図、正射図法、円錐図法、メルカトール図法、正距方位図法、正積方位図法、UTM図法による画像を作成できます。また等高線、可視マップ、傾斜マップを地図上に描画します。メモ、経路、領域のデータを作成し、地図上に描画できます。
データは国土地理院の数値地図や基盤地図情報の標高データを利用できます。また米国USGSのサイトなどから入手できる、世界中のいろいろな標高データを描画できます。
SimpleDEMViewerをベースにして、日本人(日本語ユーザ)が日本のデータを使いやすいようにしたものです。日本固有のデータや機能をサポートし、標準設定も日本に合わせています。基本的にSimpleDEMViewer で動く機能はサポートします。ここではジオ地蔵特有の機能のみ記述します。 SimpleDEMViewerのページを参照。
動作環境など
バージョン 5.3.0 ( 2024/11/27 )
macOS 12 ( Monterey ) 以降
バージョン 4.5.13 ( 2024/08/27 )
macOS 10.14 ( Mojave ) 以降
バージョン 3.9.4 ( 2021/03/27 )
macOS 10.11 ( El Capitan ) 以降
マニュアルはプログラムに同梱。
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追加修正事項 V5
追加修正事項 V4
追加修正事項 V3
ジオ地蔵で追加/変更した機能
SimpleDEMViewer に対して以下の項目を追加しています。
- デフォルトのカラー設定を日本の国土に合わせた。(段彩境界の標高値を変更した)
- デフォルトの基準緯度を37度に設定した。
- 経緯度設定に「1/2/3次メッシュ」を追加した。
1/2/3次メッシュのどれで描画するかはスケールにより自動です。1次メッシュでも細かすぎるときは「自動」を選択した場合と同じになります。
- 経緯度線を「1/2/3次メッシュ」に設定しているとき、地図上にメッシュコードを表示する機能をサポートした。
- 索引図が日本付近で拡大されているとき、索引図に県境を描画するようにした。
- メインウインドウ上のポップアップメニューから、その場所のオンライン地形図(国土地理院の「地理院地図」)をブラウザ(safariなど)に表示する機能をサポートした。
- やまおたくデータをサポートした。
- カシミール用の山データ(NDB)をサポートした。
- 展望図でメモデータを間引く機能をサポートした。
- 展望図上で日月シミュレーションをサポートした。(日月地蔵相当)
- ArcInfo の ascii 形式 DEM (拡張子が asc)で、平面直角座標のデータをサポートした。ファイルを読込んだ時にゾーン番号を要求されるので、平面直角座標を選択し、1から19の座標系番号を入力する。
- 地図ウインドウで段彩図に重ねて国土地理院の地理院地図を描画する機能をサポートした。( V.2 )
OS X 10.9 ( Mavericks ) 以降が必要。
- 国土地理院から発売されている「数値地図(国土基本情報20万)」をサポートした。 ( V.2.2 )
- 都府県界を標準機能でサポートした。( V.3.0 )
メッシュコードを表示
経緯度線を「1/2/3次メッシュ」に設定しているとき、それに合わせて「1/2/3次メッシュコード」のいずれかを描画します。下図は1次メッシュ
コードを表示したものです。
日月シミュレーション
「日月地蔵」と同じ機能ですが、展望図をファイルに保存する手間がないので、場
所や設定を変えてのシミュレーションが簡単になります。展望図の「太陽の描画」とは独立の機能です。
太陽については
- 指定日時の太陽を描画。
- 指定日時の前後に複数の太陽を一定間隔で描画。
- 毎日の一定時刻の太陽を一定期間にわたって描画。
- 一定の高度になる時刻を求める。
- 毎日一定の高度になる太陽を一定期間にわたって描画。
月については
- 指定日時の月を描画。月の満ち欠け(月相)も表現します。
- 指定日時の前後に複数の月を一定間隔で描画。
- 展望図内に次に月が現れる日時を計算して月を描画。
その時に満月の前後など月相の範囲を指定できます。
新月の前後など太陽と月を両方描画することも可能です。日食を表現できますが、精度は検証していません。
地理院地図を描画
地図ウインドウの段彩図の上に地理院地図を描画します。地図の種類は標準/淡色/写真から選択できます。縮尺に応じて適切なズームレベルを自動的に選
択します。上書きする時の透明度を指定できます。OS X 10.9 ( Mavericks ) 以降が必要です。
地図ウインドウに描画するだけです。鳥瞰図や展望図、図法画像などには描画できません。地図画像の保存でも描画できません。必要な場合はシステムのスクリーンショットを使用してください。下図は透明度50%での描画です。
国土基本情報20万を描画
国土地理院から発売されている「数値地図(国土基本情報20万)」を描画します。ベクトルデータなので以前の「JMCマップ」に近い使い方ができま
す。描画項目の選択や、線や文字などの設定ができます。地図ウインドウと各図法画像でサポートします。
カシミール用山データ
読み込んだ後はユーザメモデータとして処理します。メモデータへの変換内容などマニュアルを参照してください。
追加修正事項 V5
Ver. 5.3.0 2024/11/27
- 島や山の体積、ダム予定地などの谷の容積を計算する機能をサポートした。
- 標高データインスペクタで平面座標系の標高データを使用しているとき、矩形領域内でポップアップメニューに、全セルへ値をセットするメニューが表示されないのを修正した。
- その他の軽微な問題を修正した。
Ver. 5.2.1 2024/10/21
- メニューバーのアプリケーション名が "GeoJizoh" と表示されるのを修正した。
Ver. 5.2.0 2024/10/14
- 天体のGeoTiff 標高データをサポートした。
- 天体の時、地図情報パネルに半径を表示するようにした。
- 距離の測定時、最初の区間だけ方位を表示するようにした。
- テクスチャーマップの横幅を360度までサポートした。
Ver. 5.1.0 2024/08/20
- 読み込んだ標高データを、ファイル単位で選択して削除できるようにした。
- 画像ウインドウ上のユーザデータ文字列および追加した文字列を回転できるようにし、また縦書き横書きを変換できるようにした。
- 文字列設定ダイアログでフォントパネルを使わずに直接フォントを選択できるようにした。
- ユーザデータの文字列に「影付き」を設定すると、保存したデータを読み込んだとき正しく描画できないのを修正した。
- フォントパネルでスタイルを選択しても無視されていたのを修正した。
- その他の軽微な問題を修正した。
Ver. 5.0.7 2024/06/14
- 展望図と断面図を除く画像ウインドウの保存画像の形式が指定したのと異なる形式で保存されるのを修正した。
- 断面図の画像保存形式が、指定に関わらず常にJpegで保存されるのを修正した。
Ver. 5.0.6 2024/05/30
- 経緯度コントロールへの経緯度のペーストで、ISOフォーマット以外で数字の前に+符号が付いていると正しく処理できなかったのを修正した。
- 経緯度コントロールへの経緯度のペーストで、全角のアラビア数字を処理できなかったのを修正した。
- 展望図でステレオを指定した時、結果画像のウインドウサイズが片目分のサイズに制限されていたのを修正した。(平行視、交差視の時)
- 展望図でアナグリフ画像を正しく作成できなかったのを修正した。
Ver. 5.0.5 2024/04/12
- フルスクリーンで動いている時、およびステージマネジャー環境で動いているときの環境設定パネルの動作を改善した。
- SRVC立体地図作成ダイアログで、その他スケールメニューの表示が常に400%だったのを修正した。
- 16ビットのグレースケールマップ画像ウインドウで情報表示ができなかったのを修正した。
- 湖沼データ作成時、カーソルが変わらないことがあるのを修正した。
- そのほかの軽微な問題を修正した。
Ver. 5.0.4 2024/01/31
- 図法画像の経緯度表示位置が不正になっていたのを修正した。
- 領域データ名称の⌘キーを押しながらの位置調整が、文字列が水平でないと正しく反映されなかったのを修正した。
- 地図画像の保存で、ユーザ経路データの経路名と地点コメントが共に水平でないと地点コメントを正しく描画できなかったのを修正した。
- ユーザ経路データの地点コメントが縦書きになっている時、図法画像で正しく描画できなかったのを修正した。
Ver. 5.0.3 2024/01/06
- 展望図のデータ無し領域を海として処理するオプションで、急崖の描画を改善した。
- 画像ファイルを地図領域にドラッグ&ドロップすると特定の条件で異常終了するのを修正した。
Ver. 5.0.2 2023/12/29
- 設定パネル/国土基本情報ページで、面/線/文字列の属性変更ができないのを修正した。
- Montereyで設定パネル/行政界・地理院地図ページで、行政界の色を設定するコントロール(カラーウエル)が表示されないのを修正した。
- 等高線で低地等高線/等深線テーブルを使用するとき、テーブルに設定されている0m以上の線は非表示設定が無視されるのを修正した。
- 展望図のデータ無し領域を海として処理するオプションが効かないことがあるのを修正した。
- メモのマークをドラッグして移動ができないのを修正した。
- 画像ファイルを地図領域にドラッグ&ドロップすると異常終了することがあるのを対策した。
Ver. 5.0.1 2023/12/22
- 設定パネル/ユーザデータ/メモ コンテンツの表示方法の設定が反映されなかったのを修正した。
- マニュアルの間違いを修正した。
Ver. 5.0.0 2023/12/19
- 地図ウインドウの情報パネルで設定できる内容を増やし、陰影、経緯度線その他の設定変更での変化を容易に確認できるようにした。
- Aster GDEMバージョン3以降の湖沼、河川データをサポートした。
- 基準緯度を70度まで指定できるようにした。
- 標準カラーセットから「海深」を廃止し、「WikiColor」を追加した。
- 陰影処理で「傾斜による」及び「傾斜+光」の場合の効果を変更し、より明瞭にした。
- ユーザ経路データの連結をサポートした。また地点の順序を逆転する機能をサポートした。
- ユーザデータ文字列の縦書き、および(斜め)回転をサポートした。
- 索引図にユーザ指定の経路データ(行政界)および任意の文字列(国名など)を描画できるようにした。
- 国土基本情報20万の注記にある表示位置、配置角度などをサポートした。
- ユーザデータの設定と地理院地図、国土基本情報の設定を設定パネルに統合した。
- 索引図を表示/非表示できるようにした。
- 展望図のデータ無し領域を海として処理するオプションを追加した。
- タイプ3ユーザデータのサポートを廃止した。sdmemo、sdrout、sdareaが対象。
- 旧タイプのカラーセットのサポートを廃止した。jzcolrが対象。
- 等高線を0m以下は別の設定で描画するようになっていて、0mの線は引かないとなっている時、図法画像でベクター等高線指定の時 0mの線を引いてしまうのを修正した。
- 標高データの書き出し機能でbilとして作成するとき、sea level を正しくセットしていなかったのを修正した。
- 国土基本情報20万の新幹線の旗竿をより綺麗に描画できるようにした。(新幹線のみ)
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