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基盤地図ビューアV5 ( 2021/12/26 )

 このプログラムは国土地理院のウエッブサイトからダウンロードできる「基盤地図情報」を地図画像として閲覧するもので、平成26年7月31日から公開されている新形式のものをサポートします。旧形式のデータは「基盤地図ビューア V3」あるいは「基盤地図ビューア25000 V2」を利用してください。
 「基盤地図ビューアV4」との違いは V4から追加変更した機能 を参照。V4で作成したライブラリを引き継ぐこともできます。マニュアルを参照してください。
 大阪城付近 

機能

  1. 基盤地図情報のxmlファイルを読み込んで内部形式に変換し、表示するとともに独自のライブラリに保存します。以降はライブラリのデータから表示できます。
  2. ライブラリに保存済みのデータを呼び出すときは、市町村名をダブルクリックします。周辺のデータも表示したいときは、「ウインドウ範囲を読込む」メニューを使用すると、ウインドウにかかる範囲の2次メッシュデータを読込みます。また「ライブラリ情報」パネルを表示し、2次メッシュを選択して読込むことができます。
  3. 複数の2次メッシュのデータを同時に表示できます。
  4. 1/500から1/50万の範囲で拡大/縮小ができます。
  5. 各項目の表示/非表示の設定ができます。また縮尺に応じた表示設定もできます。
  6. 「測量の基準点」データをダブルクリックして、内容を表示できます。
  7. 基盤地図情報の標高データを使用して、陰影段彩表現ができます。
  8. 画像をpdf形式で保存できます。
  9. ユーザメモ/経路/領域データの作成、保存、読み込みができます。
  10. 経路に沿った距離の測定ができます。

サポートデータ

  1.  「基盤地図情報」の内、以下のものが対象です。
    1. 平成26年7月31日以降公開のデータ。 ( JPGIS 2.0 (GML) 形式で2次メッシュ単位で公開されている。)
  2. 以下のデータタイプ
    1. 行政区画界線(AdmBdry)
    2. 行政区画代表点(AdmPt) -- 名称を表示
    3. 町字界線(CommBdry)
    4. 町字の代表点(CommPt) -- 名称を表示
    5. 街区線(SBBdry)
    6. 街区代表点(SBAPt) -- 番号を表示
    7. 海岸線(CstLine)
    8. 水域(WA) -- 塗りつぶします。名称が記載されている場合は表示。
    9. 水涯線(WL)
    10. 水部構造物線(WStrL)
    11. 水部構造物面(WStrA) -- 半透明、網掛、斜線なで描画します。名称が記載されている場合は表示。
    12. 建築物(BldA) -- 塗りつぶします。名称が記載されている場合は表示。
    13. 道路縁(RdEdg)
    14. 道路構成線(RdCompt)
    15. 鉄道の中心線(RailCL)
    16. 標高点(ElevPt) -- 標高値を表示。
    17. 等高線(Cntr)
    18. 測量の基準点(GCP) ― 三角点、水準点など。記号と標高値を描画します。ダブルクリックすると内容を表示します。
(注)地域によってデータの有無も含めて整備内容にかなり差があります。
 行政区画(AdmArea)、街区域(SBArea)、建築物の外周線(BldL)はサポートしません。
 データ仕様には各ファイルに名称欄が定義してありますが、行政区画代表点、町字の代表点、測量の基準点以外のデータには名称は設定されていないようです。2018年12月現在、千葉県市川市など一部の自治体では建物名称が記載されています。

表示内容

  1. 図法は正距円筒図法で、表示中の中心緯度を基準に縦横比を調整します。スクロールしたときは自動調整はしません。スケールを変更したとき、コンテクストメニューから移動したとき、再描画したときなどに調整します。
  2. 縮尺を1/50万から1/500の範囲で選択指定できます。縮尺に応じて表示内容が決まります。
    各項目を表示できる最小縮尺を変更できます。
  3. 建築物および水域データは表示対象縮尺であっても、画面上の大きさが一定以下の場合は表示しません。(3x3ドット程度)
  4. 等高線は縮尺に応じて、すべて、20mごと、50mごと、100mごとの表示になります。
  5. 陰影処理は10m/5mメッシュの標高データーを選択して利用できます。
  6. 測量の基準点は記号と標高値を表示します。ダブルクリックするとその他の情報を表示します。
    分類は「電子基準点」「三角点」「水準点」「その他」の4分類です。細かく分けて制御したい場合は「基準点データ変換」によりユーザメモデータに変換したものを利用してください。ただしユーザメモデータにした場合、地図上に表示するのは標高値でなく点名です。

 スクリーンショット 小田原付近

注意事項

  1. 国土地理院のサイトでダウンロードの選択項目にある「建築物の外周線」は「建築物(BldA)」を含んでいます。
  2. ダウンロードする時に必ず行政区画代表点(AdmPt)を含めてください。そうでないと変換結果を後で呼び出せなくなります。
  3. 標高データは別プログラム「基盤地図標高変換」 などを使用して事前にbilまたはGeoTiffフォーマットのDEMファイルに変換しておくことが必要です。
  4. 操作と、さらなる注意事項については添付書類をお読みください。

動作環境等

  • macOS 10.12 ( Sierra ) 以降
  • メモリ 4GB以上。8GB以上を推奨。
  • Appleシリコン (M1) マックもネイティブでサポート。
 ダウンロードページへ

追加修正事項

Ver. 5.1.3 ( 2021/12/29 )

  1. ユーザ領域データを作成した後異常終了するのを修正した。

Ver. 5.1.2 ( 2021/12/26 )

  1. ユーザ経路データを作成するとき、存在しない「分類」を指定すると、「分類を登録しますか?」のダイアログで「作成」をクリックしても、先へ進まないのを修正した。
  2. macOS 11.0 ( Big Sur ) 以降で、ユーザデータ環境設定ダイアログのツールバーアイテムが、右側に隠れてしまうのを修正した。
  3. ドラッグ操作をした後、カーソルが通常に戻らないのを修正した。
  1. 距離の測定時など、地図上でクリックするとカーソルがドラッグ用に変わるのを修正した。
  2. 地図をトラックパッドのピンチ操作で拡大/縮小しようとすると、「画面収録を許可しますか?」と聞かれるのを修正した。拒否しても結果に影響はなかった。
  3. そのほかの軽微な問題を修正した。

Ver. 5.1.0 ( 2021/05/25 )

  1. Appleシリコン (M1) マックをネイティブでサポートするユニバーサルバイナリとした。
  2. 標高データのフォーマットとしてGeoTiffをサポートした。

Ver. 5.0.5 ( 2020/12/02 )

  1. macOS 11.0 ( Big Sur ) において、環境設定パネルで「陰影」ページを表示できないのを対策した。
  2. ユーザデータの一括設定ダイアログで、分類/レイヤー/マークが混在しているのに、「混在」表示にならないことがあるのを修正した。

Ver. 5.0.4 ( 2020/04/07 )

  1. 行政コード・名称テーブルを昇順/降順に並べ替えられるようにした。
  2. ライブラリ情報を表示したとき、メッシュコード、地理院作成日または読み込んだ日で昇順/降順に並べ替えられるようにした。地理院作成日または読み込んだ日での並べ替えは、1次メッシュの範囲内で実行します。

Ver. 5.0.3 ( 2020/04/03 )

  1. ライブラリ情報を表示したとき、メッシュコード順にならないことがあるのを修正した。
  2. 環境設定で標高データフォルダを指定してあるとき、起動時にそのフォルダが存在しないと異常終了するのを修正した。
  3. 環境設定で、標高データフォルダのスキャンを2回連続で実行すると異常終了するのを修正した。

Ver. 5.0.2 ( 2019/02/23 )

  1. 距離の測定を終了しようとしてダブルクリックすると異常終了するのを修正した。

Ver. 5.0.1 ( 2019/01/09 )

  1. pdf 画像を保存後、異常終了することがあるのを修正した。
  2. ユーザメモダイアログで、ユーザマークの選択を繰り返していると異常終了するのを修正した。
  3. その他の軽微な問題を修正した。

V4から追加変更した機能

 地図の描画内容としては基本的に変更はありません。操作性の改善がほとんどです。下記項目の詳細は「マニュアル」を参照してください。
  1. フルスクリーンでも使い易くするため、市区町村パネルと表示項目選択パネルを地図ウインドウと一体化した。
  2. macOS Mojave (10.14) のダークモードに対応した。
  3. ライブラリ情報を表示し、2次メッシュごとのデータ整備日を確認できるようにした。
  4. ライブラリ情報パネルから、2次メッシュを選択して読み込めるようにした。
  5. 経緯度指定による地図の位置づけ機能をサポートした。指定した経緯度の場所を含むデータがまだ読み込まれていなければ自動的に読み込む。
  6. 標高データによる段彩処理で、色と境界標高をセットにした「カラーセット」を登録できるようにした。
  7. 基準点内容表示パネルから「日付」を削除した。測量日ではなく「基盤地図情報として整備した日」だったため。

(C)Copyright 2019-2021, Yoshiaki Katayanagi.